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精麻(せいま)は、大麻草の茎から採れる靱皮繊維を精製した天然素材です。古来より日本では、精麻は「穢れを祓う」「場を清める」力があるとされ、神道の儀式や神具に広く使われてきました。
・伊勢神宮の「神宮大麻」や、神職が使う「祓串(はらえぐし)」にも精麻が使用されている
・神棚やしめ縄など、神聖な場に欠かせない素材として重宝されている
精麻は単なる繊維ではなく、神聖な力を宿す「祓いの道具」としての意味を持っています。
大相撲の最高位「横綱」が土俵入りの際に締める白い綱は、実は精麻で作られています。この綱には約10kgもの精麻が使われており、神聖な意味が込められています。
・横綱の綱は※「しめ縄」と同じ意味を持ち、※神の依り代(よりしろ)としての象徴
・土俵入りで四股を踏むのは「大地を鎮める」「邪気を祓う」神事的な意味がある
・綱打ち式という儀式で、精麻を使って綱が編まれ、神聖な力士の象徴として授けられる
つまり、横綱の綱は単なる装飾ではなく、神事としての相撲を象徴する重要なアイテムなのです。
「横綱」という言葉は、もともと番付の階級ではなく、特別な綱を締めることを許された力士を指していました。これは江戸時代、吉田司家という相撲行司の家元が神道の儀礼と結びつけて考案したものです。
・白い綱に紙垂(しで)をつけて神聖さを演出
・横綱は神聖な存在として、土俵に神を迎える「土俵祭」などの儀式にも関わる
横綱は単なる力士ではなく、神と人をつなぐ役割を担う存在なのです。
横綱が締める綱は、ただの飾りではなく、神と人をつなぐ“精麻のしめ縄”。 その一歩一歩に、日本の伝統と祈りが込められているのです。
※しめ縄(しめなわ)とは、神聖な空間(聖域)と俗世(現世)を区切る「結界」を示す縄で、神様を迎えるための清められた場を表します。神道の儀式や神社、正月飾りなどに広く使われています。
※「依り代(よりしろ)」とは、神様が一時的に宿るための対象物や場所のことです。神道において、神と人をつなぐ“神の座”として重要な役割を果たします。